近代歴史学者。日本史の基本資料を活字化した『国士大系』編纂など日本の歴史学を確立。
明治7年に波佐見に生まれ、私立大村中学校を卒業、熊本の第五高等中学校に進学しました。 その後、歴史学を志し、帝国大学文科国史学科(のちの東京大学)に入学し、古文書学を専攻、卒業したころ「国史大系」の編集に協力しています。 昭和4年(1929年)からは、これまでの「国史大系」の不足を補うため、自身の編集による「新訂増補国史大系」の刊行を始め、合計66冊になり、現在の歴史研究の基本史料として、博士の大きな功績となっています。 また、当時世界共通語として注目を集めていたエスペラント語を日本に普及させることに力を注いだことでも有名です。 この他にも、国内の文化財保護行政の各種委員を数多く引き受け、古文書の保存だけでなく、いろいろな分野の歴史の普及や保存に取り組みました。
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