大村藩は、藩の未来を考え、藩士の子弟育成に力を注ぐため教育改革を行いました。まず、学問を教える藩校「 五教館 」を設立。この学校では「君臣に義、父子に親、夫婦に別、長幼に序、朋友に信」という五輪の道を指導しました。画期的だったのは、この学校に武士だけでなく百姓、町人にも入学を許可したことです。あわせて武道場を設け、文武両道の錬成につとめました。その教えは、幕末の明治維新前後に様々な分野で活躍した優秀な人材を数多く輩出し、大村だけでなく日本の発展へと貢献しました。
この学び舎を巣立った有名な偉人には、 日本近代医学の祖・長与専斎 、衆議院議長の楠本正隆 、世界的物理学者の 長岡半太郎 、近代歴史学者の祖・黒板勝美、明治維新達成に活躍した 渡辺清 ら大村藩勤王三十七士、女性教育と知的障がい者福祉の先駆者・石井筆子 らが活躍しました。 |