大村家史料では、正暦5年(994年)、藤原直澄(なおずみ)が、寺島に上陸して久原城に本拠をかまえ大村氏を名のり、以来14代500年近く久原城を居城とし、平時は乾(いぬい)馬場の大村館に居住したとされ、この間、京都大番役、鎌倉幕府の地頭をつとめ、文永の役、弘安の役の出征、南北朝時代は南朝のために働くなど、西国の武将として名をあげたと記してあります。 他の史料によると異説があり、大村氏の先祖は平姓で、はじめ肥前国藤津郡に本拠をおいたともいわれています。