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踊り子は8人で、武士姿の男の子とされ、初めは18人でしたが、文化(ぶんか)11年(1814)に14人に減り、天保(てんぽう)11年(1840)にまた、18人になりました。現在では、大変少なくなっています。また、長男のみが出演するという伝承(でんしょう)があります。
出演者は、武士姿の男の子8人・花籠(かご)4人・紺(こん)の法被(はっぴ)・手甲(てっこう)・脚絆(きゃはん)・豆絞(まめしぼ)りの鉢巻き姿で、前に大太鼓を抱き、直径4.8m・重さ約60kgの大花輪を背負っています。「大薩摩(さつま)黒丸踊り」と書いた大旗2人、はやし方として22人の鉦(かね)・鼓(づつみ)・笛・地太鼓・三味線・歌い手がいます。この踊りは初め大薩摩踊りと称し、豊年踊りの一つと言われています。
踊る場合は大花輪が1人ずつ四隅に立ち、子踊り8人はその中で、初め4人ずつ2列で踊り、最後に輪になって踊ります。身振りは粋で、いわゆる歌舞伎風の踊りです。小踊りは歌をうたいながら、楽器に合わせて踊り、三味線踊りは、三味線うたと楽器に合わせて踊ります。三味線踊りが終わりに近づくと、花輪を中心にして動きだし、終わると同時に花輪を先頭にして移動をはじめます。
入羽(いりは)は祝い歌で、子踊りと三味線踊りは色歌(いろうた)です。
目がさめるような大花輪や大旗を背負い、大太鼓を打ちながら踊るようすは勇壮です。華やかさにおいては、全国でも珍しいものとされています。
歌詞の一部 入羽
今年よりしてみろくとし 金の斗かきにこがね桝
白金たわらで米はかる
御所に参りて御門を見れば 白銀御門に黄金の扉
やら見事 やら見事 |
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県指定無形民俗文化財:
昭和32年10月29日指定
選択年月日:
昭和48年11月5日
所在地大村市黒丸町
保護団体黒丸踊保存会 |
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